ミネラルと水分の摂取

 水を飲むことは、体内水の循環だけでなくミネラル成分を摂取するというメリットがあります。
ミネラルは、必要は少ないものの、人体にとって必要不可欠な成分です。骨や歯などの組織を構成したり、心臓の機能を調整したり、神経伝達に役立ったりします。
 ミネラルは、体の中で生成することができませんので、食べ物や飲み物から摂取し続けなければなりません。

ミネラルウオーターに含まれる主な成分

カルシウム・・・

ミネラルの中で私達の身体に最も多く存在するのがカルシウムです。99%が骨や歯を形成し、残りの1%は筋肉や神経、体内水にあり、筋肉の収縮を促したり、血液の凝固を助けたりしてくれています。また、カルシウムは、高血圧や動脈硬化、骨粗鬆症を予防し、精神を安定させる作用もあります。

 

マグネシウム・・・

体内でマグネシウムが占める割合は、0.14%ととても微量ですが、骨や歯に含まれ、カルシウムが溶け出すのを防ぐ重要な働きをしてくれいます。カルシウム2:マグネシウム1の割合で摂取するのが理想です。また、マグネシウムは、便秘を改善したり、疲労を防いだり、心臓の働きを支える作用があります。

 

ナトリウム・・・

塩を生成するナトリウムですが、体内の含有了は、マグネシウムと同じ0.14%ほどで、1/4は骨格内にあり、3/4は体内水に溶け込んでいます。ナトリウムは、浸透圧を生み出し、体内水の状態に影響を与えます。また、ナトリウムには、血圧を上げ、筋力を向上させる作用もあります。

 

カリウム・・・

98%が細胞内の体内水に溶け込んでいます。
酸性とアルカリ性のバランスを整え、浸透圧を調整してくれます。筋肉の働きを維持したり、神経伝達をスムーズにしたり、取りすぎたナトリウムの排出も促してくれます。肉や魚、野菜などさまざまな食材に含まれていますが、排出されやすいので、不足しないように注意したいです。

 

亜鉛・・・

体内に約2g存在し、骨や皮膚、筋肉、肝臓などに含まれています。1日に10〜15mgの摂取が、理想です。ホルモンの活性化や脳機能の活性化、抜け毛予防などの作用があります。

 

セレン・・・

発育や生殖に不可欠なミネラルです。
強い抗酸化力があるため、アンチエイジングやガン予防に作用し、動脈硬化、血行障害、心筋梗塞などの血流のトラブルを防ぐ働きもあります。

効果的な水分補給方法

 私達が、1日に必要な水の量は、

 

?ml=体重(Kg)×30ml=1日に必要な水の量

 

になります。

 

 水の飲み方としては、1回に180ml〜200mlで
、チビチビと7〜8回に分けて、朝:昼:夕=3:5:4の割合で摂取するのが理想的です。

 

 また、冷たい水は、胃腸を中心に、身体の内側から冷やしてしまうため、内臓機能が低下し、自律神経のバランスが崩れてしまうので注意が必要です。