唯識と癒し

　先日、偶然にも「こころ」について 語っている『唯識』についての、TV番組を観ました。私も、このサイトを運営させて頂ている通り「色」や「こころ」については、敏感に反応してしまいます。
私は、『唯識』というものをこの時初めて知りました。今回は、私なりに気軽に『唯識』を勉強してみた観点から、私の提唱するパワーカラーヒーリングとの関連性を説明させていただきたいと思います。

　唯識とは、仏教に基づく「阿頼耶識」という深層心にフォーカスした思想です。
「西遊記」の玄奘三蔵がインドから中国へ運んだと言われています。どんな思想かを簡単に言いますと、「唯、心だけが存在する」という思想になります。「自分など存在しない、ただ識、すなわち心しか存在せず、心の外に物は存在しない」と言うのが、大前提になっています。唯識で言う「心」は、精神分析学の無意識とは別にのものであるようです。また、脳と心は関係的に存在しているとされています。
　そして、1人1宇宙という概念が存在し、他人は決して入ることができず、この心の世界から外へ抜け出ることもできません。この深層心は、 ヨーガを通して発見することができると言われています。繰り返すようですが、ものすごく簡単に言うと、『身体と心を構成する要素は存在するが、この世界には「実体」としてのものは何一つとしてない。』と言うものでした。感覚(表層心)のデータ、思い(心所)、言葉(意識)の働きによって写し出された心の映像と言うことでした。

　唯識での真の健康とは、深層心からのスッキリとした爽快な状態を言います。そして、深層心と身体は、相互関係(安危同一)にあります。これは、ヨーガの実践を通して得られた教説であると考えられています。
　また、唯識では、煩悩とは不健康であると考えています。

　唯識は、仏教の思想なので、やはり悟りを得ることが目的のようです。ここでも、簡単に説明させていただきます。
深層心(阿頼耶識)の中には、「すべて」を生じさせる種子、すなわち可能力が潜在するさうです。美しい言葉や強い決意に基づいた言葉を深層心に植え付けることで、可能力を強めることができ、光明想(ヨーガ)や明記不忘(あるイメージを心の中に明瞭に記憶し続けて、それを忘れないこと)を通して念力を得ることで、本当の自由を獲得できるようです。
　また、縁起の理=物理・心理・倫理を包括する普遍的な理のや依他起性の概念が存在します。この世界は、無量無数の縁にまかせきったもので、現象的な存在の中で自ら生じたものは何一つないそうです。この話からすれと、自然とすべてに感謝の気持ちが芽生えますね。
そして、呼吸法を行うことで吐く息・吸う息になりきり、生の安らいだ世界を体験することが、深層心の癒しになり、心身の健康に繋がるそうです。
　最後に、執着するから、苦しみが生じると説いています。

　『いま、ここに、ただ生きる』と言うことのようです。

　この度は、初めて唯識を自分なりに勉強してみました。唯識思想の中身は別として、人々を救う思想の中に、私の提唱するパワーカラーヒーリングを活用できる部分や健康を第一に考えた場合の期待できる効果・効能の共通性を見つけることができました。
まず、深層心の阿頼耶識に潜在する可能力ですが、パワーカラー・ヒーリングでは、潜在意識になります。唯識でも、呼吸法を推奨しています。パワーカラー・ヒーリングでは、パワーカラーブリージングを通して、呼吸による瞑想効果に加えて、色彩による心身の癒し効果を実感できます。
　次に、唯識の身体領域での健康を考えた場合の適度な運動をには、パワーカラー体操がそのまま活用することできます。また、パワーカラー体操は、チベット密教に伝わるヨガの原型がベースになっている為、唯識で言うヨーガの効果も実感できます。
また、心身・深層心の領域に対しては、パワーカラーストレッチングとパワーカラーブリージングが、そのまま活用できます。
細かなことは、違うかもしれませんが、心と健康の相互関係や、人々を救う仏教思想とパワーカラー・ヒーリングの癒しのが人類の健康に貢献する上で、共通性を発見できたことを、非常に嬉しく思います。
　簡単な記事なりますが、皆さまの健康維持にご参考いただけたら幸いです。
　最後まで、お読みいただきありがとうございました。