共通色相の配色

同一色相の配色・・・全体を同じ色相で統一し、トーンで変化をつける配色で、「ドミナントカラー」と言われます。ドミナントには、支配的な・優勢なという意味があります。

 

隣接色相の配色・・・色相環において、隣り合う色同士の配色です。

 

類似色相の配色・・・色相が似た色同士の配色で、色相環で色相差が2~3の関係にある組み合わせです。

共通トーンの配色

同一トーン配色・・・同じトーンの中で組み合わせることで、トーンのイメージがそのまま反映されて、まとまりやすい。

 

類似トーン配色・・・トーン分類図において、隣り合うトーン同士の配色です。分類図上で、縦・横・斜めの関係から、彩度類似・明度類似・明/彩度類似の組み合わせが生まれます。

対照色相の配色

中差色相配色・・・色相環状において、中程度に離れた色相を組み合わせた配色のことをいいます。色相差4~7の関係にある組み合わせになります。

 

対照色相配色・・・色相環において、色相差8~10の色相を組み合わせた配色になります。コントラスト配色とも言われています。

 

補色色相配色・・・色相環において、色相差11~12の補色関係の色相を組み合わせた配色になります。コンプリメンタリー配色とも言われています。

 

*対照色相配色や補色色相配色では、純色同士や高彩度同士の組み合わせでは、強烈で対立的な配色になりがちです。トーンに変化をつけることで明度差がつき、対立が和らぎます。

対照トーン配色

対照トーン配色・・・トーン分類図において、距離の離れたトーン同士を組み合わせた配色になります。同彩度/対照明度・小明度差/対照彩度・対照明度/対照彩度の組み合わせが、考えられます。中明度・中彩度のトーンに関しては、明度軸・彩度軸において、大きく離れた位置関係を取ることが出来ないので、この配色には適していません。

 

ナチュラルハーモニー・・・色相の自然連鎖に沿った、馴染みのある自然な調和が得られる配色になります。自然界の色の見え方と同じように、黄に近い色相の色を明るくし、青紫に近い色相の色を暗くした配色になります。

 

コンプレックスハーモニー・・・コンプレックスは、「複雑な」という意味になります。自然界では見慣れない配色になる事が多く、違和感を感じる事もあるため「不調和の配色」とも言われています。ナチュラルハーモニーとは反対に、青紫よりの色を明るくし、黄み寄りの色を暗くする配色になります。

グラデーション・・・色相・明度・彩度・トーンを規則的に変化させて、配列した多色配色になります。色が段階的に変化する事でリズム感を生み出し、見る人に安心感を与えます。

 

色相のグラデーション→明度と彩度は同じで、色相だけが変わっていきます。

 

明度のグラデーション→明るい色みから暗い色みへ、明度が少しずつ変わっていきます。

 

彩度のグラデーション→鮮やかな色みからくすんだ色みへ、彩度が少しずつ変わっていきます。

セパレーション・・・セパレーションとは、「分離させる・引き離す」という意味になります。配色の中間に入れることでそれぞれの色を独立させて、より魅力的にする技法です。強烈すぎる配色を和らげたり、弱すぎる配色を引き締めたり、コントラスト感の調節をする働きがあります。

 

アクセントカラー・・・アクセントとは、「強調する・引き立てる」という意味になります。同一色相配色や、同一トーン配色などのように、単調になってしまう配色を引き締め、生き生きとした配色にしてくれます。特に明度差のある色や、色相・トーンが対照的な色を使うことで、配色をより明確にすることができます。 色の分量は、セパレーションカラーよりも、少量であることが多いです。